滋賀県子ども会連合会ではKYTの指導方法講習会を随時行っております。ご希望の方は団体名と人数および希望日をお書きの上、お電話かFAX、またはメールにてお問い合せ下さい。
KYTとは
キケンのK、ヨチのY、トレーニングのTをとった「危険予知トレーニング」の略称です。
 (1)全員参加でチームワークや感受性を高める。
 (2)みんなでキケンを発見し、対策を考えあい、わかりあって実行する。
といったねらいで、産業界など、多くの職場で実践されています。
子ども会活動での効果
産業界でのKYTでは、興味の持てる視覚的なイラストシートを利用し、優れた効果を発揮しています。これは子ども会活動の安全教育にも十分活用できる要素を持っています。KYTを行うことによって次のような効果が期待できます。
(1)注意
 興味の持てる方法なので、「注意」をよく聞いていないと言った子どもが少なくなる。
(2)興味・利益
 ゲーム的要素があるので、興味がわき、学習効果が上がる。
(3)欲求
 指導者が一方的に指示する「注意」ではなく、子どもそれぞれが自分の問題として考えやすく、話し合いが活発になる。
(4)記憶
 実習によって注意力を喚起し、危険予知・回避能力が高まることから記憶にとどまる。
(5)行動
 具体的な安全教育であるため、行動へつながる。
子ども会でKYTの活用
 KYTをすぐに活用するためにはKYTに馴染みがなくてはなりません。そこで次の2通りの学習をすすめてほしいものです。
(1) 子ども会KYTを徹底して学習する研修会を開催する。
(2) 活動の前に必ず子ども会KYTを実施する
活動前で時間に余裕がないときは、前日にシートを配布したりバス移動の時間を活用するなどが考えられます。
この2つの学習方法はそれぞれ単独で行っても効果が上がりません、研修会だけでは実際の活動と結びつかなかったり、活動の前だけでは時間がかかりすぎたり、何故KYTをやるのかという意義が理解されないでしょう。
研修会で意義を理解し、活動前に実際的な子ども会KYTを実施することが有効活用していくことになるのです。
KYTシートの作成
 当会が配布しているシート、または全子連が販売しているKYTシートを使っていても良いのですが、シートにキャラクターを使用したり、指導者の方を登場させたりするなど、その子ども会独自のシートを作ると子どもの関心が高まります。
たとえば、想定される危険な場面を故意に作って写真で撮り、それを映写しながら学習する方法や、前回行った同じ行事の写真を使って危険を見つけるなどの方法もあります。
 危険な場面を作り出すときには絵に描くときと同様、どのような行動が、またどのような環境が危険なのかを頭に浮かべて創り出すはずですから、KYTシートを手作りすることによって安全に対する意識や関心が指導者自身も高まります。(最近ではデジタル写真やパソコンが普及しているのでシートの作成方法はさまざまに考えらます。その時の子どもが関心を持てるようにいろいろ工夫してみてください。)

場面を作るとき(描くとき)のポイント。
 1 自分の団体にあったシートを、また活動に沿ったシートを創作する
 2 ごちゃごちゃ書き込まない。 テーマに関係ないものは書き込まない。
 3 みんなで考えるときや、発表するときのことを考えた大きさで。 
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